第27回 欲しいカメラが買えない…


最近教室に入ってすっかり写真にハマってしまったAさん。今まではコンパクトカメラで頑張っておられたのですがついに一眼レフを買うことに。オススメのカメラを教えて下さい、と言われたので女性の手に優しい入門用の軽くて小さいカメラを2〜3機種勧めておきました。そしてあくまで個人差があるので店頭で触ってから決めるように、と念を押しておきました。

さて、Aさんが馴染みのカメラ屋さんへ行って私が勧めたカメラを見せて欲しいと言ったところ店員が「それらは入門用なのですぐにイヤになるからこれを買いなさい。」とひと回り大きくて重い高級機を見せたとのこと。一応持ってみたけれどやはり自分の手には大きいのでとりあえず一緒に並んでいる入門機を持たせてみて、と頼んだのですが店員が頑として応じないので買わずに帰ってきたというのです。

この話を聞いてビックリしました。客が見たいと言っているカメラを見せないカメラ屋。このようなことがあって良いのでしょうか?

店員がそのような態度をとった理由として考えられるのは

@入門機よりも高級機の方が値段が高く利益が多い

A一社の特定機だけを勧めていたそうなのでそのカメラのリベートが大きい

B店員が腹からそう思って親切に勧めた

などですが@やAはあまり良い話ではありませんが売上を上げなければならない小売店としては考えられる事です。しかしBはたとえ親切心でもやってはいけないことでしょう。個人によって好みも違うし手の大きさも違うわけです。あくまでアドヴァイスに止め、客が見たいといったものを見せて客に決めさせるべきです。

個人主義が徹底している欧米では店員が話しかけた時に 客が「 Just looking !(見ているだけよ) 」と答えれば店員は笑顔を見せて引き下がります。ところが客から相談を受けると今度は丁寧に答えてくれます。あくまで客が主体でこれが買物の原点なのです。

さて、Aさんがどうすればいいのか悩んでいるので結局、多くの機種をいつでも触れるようにしている大型の量販店へ行って自分の手で思いっきり触ってきなさい、と勧めておきました。

皆さんもカメラを買うときは必ず自分の手で触って納得してから決めて下さいね。大切な伴侶を決める大切な時なのです。そしてアレコレ迷うのも楽しみのひとつですから…。   次へ