第5回 一眼レフ!(応用編)


 今年の1月から始めた「フォトレッスン」も5回目となりました。1ヶ月に300だったアクセスも先月から400以上となりご愛読いただいている皆さんに感謝しております。
もともと話好きなものですから「フォトレッスン」だけでは物足らず、先月から「番外編」まで作って撮影にまつわるエピソードの連載を始めました。今までは月に一度の更新でしたが二度以上するかもしれないので時々見て下さいネ。
アダルトなし、景品なしの個人ページとしてはアクセスが多いほうだ、と通の人から聞き、少し気をよくしています。また今後メールで質問などをいただいた方にはできるだけこのページでお答えするつもりです。お名前は伏せますのでどんどんメールを送って下さい。

さて、一眼レフでの撮影は順調ですか?
サクラのあとの花たちの競演…ツツジやアヤメなどを望遠レンズやマクロレンズでアップするときれいですよ。これは一眼レフだけの楽しみで、ファインダーをのぞくと背景から浮かび上がった一輪の美しさにタメ息が出るほどです。
ところでいつも満足のできるプリントが出来ていますか?
「なかなか思うようなプリントが出来ない」という相談がありましたので、今回の応用編はまずプリントの話から。

花の色が本物と違うとか、焼き増しのたびに色が違うといったことがよくありますネ。これは1時間仕上げなどで使用する、プリントだけが目的のネガカラーフィルムを使用した場合に多いようです。理由はプリント時のコンピューターの加減で色や明るさにバラツキが出るため。それを防ぐには見本のプリントを添付して、もっと明るくとか,もっと赤くとか具体的に指示して下さい。ただし、こうして指示した場合は「手焼き」といって手作業になるので費用が高くなります。

もう一つの方法はスライド鑑賞用のリバーサルフィルムを使うことです。写真教室では全員で鑑賞するためこのフィルムを使用しています。またこのフィルムは現像が済んだ時点で、ネガ(陰画)の反対のポジ(陽画)となり、発色が決定されるためプリント時のトラブルも少なくて済みます。その上、ネガカラーのプリントに比べるとシャープで鮮明な発色が得られ、個展やグループ展などはほとんどこのフィルムからのプリントです。
ただ、発色が鮮やかなだけ露出が非常にデリケートで「露出補正」が必要な場合が生じます。少しでも美しい色に仕上げたいという方は努力しましょう。
そこで次は露出補正について。

前回に書いたように、一眼レフは分割測光していますので「P」(プログラムオート)にしておけばたいていきれいに写ります。問題は真っ白や真っ黒なものが画面の中に大きくあるいはほとんどを占める場合です。
たとえば一面の雪原を写す場合、目で見ても眩しくて目を細めてしまうでしょう?カメラも同じで目を細くしてしまう(絞り羽根を細く絞ってしまう)ため十分な光がフィルムに届かない、つまり露出がアンダーになってしまうのです。この場合には露出を「+」(プラス)に補正しなければなりません。
夜景を写すような場合は逆に、露出を「−」(マイナス)に補正すればよいわけです。

ただ、どの程度補正するかの「補正量」はある程度経験が必要ですので冷たいようですが「カラダで覚えて下さい」。

ここまで来たあなたはかなりにうるさい方、
《 美の探求》これからですぞ!