(雲南編 5) 大理白族自治州


麗江から大理(ダーリー)へは長距離バスを利用するのが最も便利。タクシーと比べても時間はさほど変わらないのに料金は6分の1で済む。さてその豪華長途汽車(バス)に乗り込んでみるとエアコン完備で内装もピカピカ。これは快適なドライブ゙になりそうだ、と喜んだのですが…。

動き出したらその喜びも一瞬にして消え失せました。急ハンドルに急ブレーキ、まさに大型バスのカーチェイスの始まりです。こうなったら安眠どころではありません。なんとヘタなドライバーだ、と目を前方にやると確かに運転も荒いのですが道路に人があふれています。他にも自転車、バイク、割り込んでくるクルマや牛・馬・豚などなど。ゆっくり走れば良いのですが「高速バス」の名にかけて急ぐからそうなる訳で状況が分かればこちらも落ち着きました。3時間半で無事大理に到着。心配無用、郷に入れば郷に従え、ですね。

さてこれが大理古城の南城楼。馬車が良く似合うでしょう?バスを降りた後、馬車でホテルまで行ったのですが、ひずめの音を聞きながらのんびりゆったり…、大理の観光はこれに限ります。

次は崇聖寺三塔の南側にある「三塔倒影公園」。曇って空が白くなってしまったので柳で空を隠しました。白い空は余りキレイではないのでこういう工夫が必要です。

土産物屋で販売している大理石製品。大理石の産地だけに種類も豊富です。

すぐそばで開かれていた青空市場です。白族の人たちですが赤と白を着るのは若い女性で40〜50歳くらいからは藍色を着ます。もし日本でそんな制度にしようとしたら猛反対にあうでしょうねェ…。

そのあと古城内を南城楼まで歩いたのですが広いのでクタクタになりました。今日で10日目、そろそろ疲れが出る頃で要注意…。土産物屋さんも当時の建物の雰囲気で揃えられて映画村のようです。

そこへ白族のガイドさんが通りかけたので1枚パチリ。白族は美人が多いといわれています。

やっとたどり着いた南城楼の前で。二人とも愛想のいいガイドさんでした。

その夜はバスで知り合ったアメリカ人と日本人、それにレストランの前で話した中国人を加えにぎやかな食事となりました。日本人同士で話す時も他の二人に気を遣って英語を使います。ただ私の英語力はたいしたことはなく、そのせいか英語で食事をした時はいつも消化不良になります。疲れを覚えながらホテルヘ帰り、部屋に入るなり気分が悪くなりついにダウン!

翌日昼前までベッドで横になっていましたがこのままでは日本へ帰れない、もっと写さねば…と元気が出ないままホテルのタクシーに乗って出かけました。有名な三塔を正面から撮影しておかなければ、とカメラを構えたところへテレビのインタビューを受けたのです。日本から来た、と英語で答えたらアナウンサーがびっくり仰天。あわてて英語で「大理はどうですか、どこを回りましたか?」と聞いてきましたが彼の英語も私並みかそれ以下だったのでその夜、彼も消化不良で寝込んだかもしれません。

実はその2日前にも麗江でテレビインタビューを受けました。その時もアナウンサーが私が中国人でないと分かって驚いていましたが似た顔ですから仕方ないですよね。その夜のテレビで知ったのですが日本のゴールデンウイークと同時期に中国も今年から休日になり観光地が混んでいるとの事。そのインタビューだったようです。それにしても立て続けのインタビュー、よほど私が目立つのでしょうね。

体調がまだ戻らないのでホテルヘ帰ろうとした時に撮った1枚です。赤をバックにしたので頭飾りがより鮮やかになりました。

明日からの西双版納(シーサンパンナ)の取材に備えて体調を戻すべく今日は早く休むことにします。大理を少ししか紹介できなくてごめんなさい。なにしろ今日一日で一杯のおかゆしか食べていないので…お許しを。

つづく

協力 日本エアーシステム