第3回 コンパクトカメラについて


 

 皆さん、喜んで下さい。だれからもメールがこないと前回協力を呼びかけたら何と女子学生からメッセージが届きました。
 写真が大好きです、から始まって私の写真教室を見学したい、とのこと。
 どうぞ、どうぞ、こんな若い女性ならいつでも大歓迎!
 イヤ、わが教室は公平が原則、ついコーフンしてしまってスイマセン。
 とはいっても私もオトコ、先日も都内のパーティーに若い女性と同行したのですが、いつになく張り切っている自分に気づきました。そう、オトコっていつまでたっても少年なんですよねぇ。
 でもその 
少年の目と心 がいい写真を生み出すのです。夢を見ようとする目と好奇心に満ちた目が教室にあふれています。。それに感受性の豊かさとギラギラした個性が備わればカメラマンの素質は十分です。
 あとは技術の習得。
 さあ本題に入りましょう。

 
レンズ付きフィルム では限界があると話しましたネ。 コンパクトカメラ にも限界はあります。しかし前者と比べると比較にならないほど良質の写真が写せます。
 まずレンズが良好なのに加えてちゃんとピントも合わせてくれます。同時プリントのサービスサイズでもそのシャープさは分かるほどです。その上各種の自動機構が組み込まれていてほとんど失敗なしで写すことができます。また、望遠レンズへの切り替えやズームレンズ付きのタイプになれば楽しみも倍増です。ただこのタイプはレンズが暗いので必ず
 ISO400のフィルム を使用して下さい。
 コンパクトといっても値段はピンからキリまで。数千円から高級になると10万円を越えるものまであります。単焦点レンズの小さいカメラがいいのか、ズームレンズ付きの方がいいのか、カメラ屋さんで手にとって決めて下さい。
 先月の教室ですばらしい夕焼けの南座の写真をYさんが発表しました。聞けばたまたま持っていたコンパクトカメラで撮影したとのこと。 
いつでも持ち歩けるこのカメラの良さ を生かした例でしょう。

 コンパクトカメラが良い写真が撮れるのは分かったけどフィルムを入れるのがむつかしくって、と言う声をよく耳にします。そういう人のために2年前から
 APS というタイプのカメラが各社から発売されています。
 これは今までのフィルムとは異なる全く新しいフィルムで、より小さいカートリッジをカメラにポンと入れるだけできわめてカンタン。カメラもさらに小さくなりこれからのコンパクトカメラの主流となるでしょう。
 ただ、普及するにはもう少し時間がかかるようで割高なのは仕方ありません。

 きれいな花のアップを撮ったらピンボケになってしまった、もっと迫力のある望遠レンズが使えないものか……これはレンズとファインダーが離れているコンパクトカメラの限界です。
 そこでファインダーで見たまま写せるカメラ、いよいよ 
一眼レフカメラ の登場です。