神 世 (後編))

 

                                           



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急いで「天の岩戸」を出ると雪が降り出してきた。それほどの寒さではなかっただけに雪には驚く。この天候急変は何故か?


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雪はすぐ止み、上がってきた石段を下りる。「天の岩戸」をくぐり抜けたことで光が戻り、足元を照らしてくれているのがありがたい。


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内宮まで下りてくると羊歯(シダ)の葉が鈍く光っている。まるで月光を浴びているようだ。



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すると突如草むらから月が…これは暗くなると点灯する外灯だった。昼間でも日がかげると薄暗いので防犯のためだろう。丸いスポット球なので満月のように見える。



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注連縄で飾られた巨石(影向岩)に立木が影を落す。



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見下ろすと内宮から外宮に下りる石段が舞台照明のように半分だけ照らされている。



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外宮へ戻る橋を遠くから見ると来るときとはまったく異なる橋に見えるのが不思議だ。



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橋から内宮を振り返る。石段や鳥居、屋根と灯篭の配置が美しい。



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勾玉池に浮かぶ落葉。神域では紅葉の葉よりも羊歯の葉が似合う。



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羊歯の葉と共に欠かせないのが真っ白な御幣である。後方に見えるのは拝殿。



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拝殿から空を見上げるとしばらく顔を見せていた太陽が雲に隠れようとしている。背景も山が見えるだけでビルや民家がまったく見えない。



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拝殿の横で見つけた山茶花(さざんか)の蕾。街中ではさほど感じない「いのち」をここでは意味深く感じる。きっと美しい花を咲かせるのであろう。



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境内には多賀神社や春日神社なども祭られている。福土(ふくど)神社もそのひとつで敷石の葉影が繊細なメロディを奏でていた。



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鳥居は、神域の入り口を表す”門”のような役割を果たし、材質が木造・石造を問わず目に入っただけで厳粛な気持ちになる。これは朝日天満宮へ行く道にある鳥居。



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帰りがけに見つけた不思議な鳥居。日向大神宮へ上がる石段の反対方向の奥地にポツンと鳥居が立っている。鳥居は先に書いたように普通は入り口に立てられるのだがこの鳥居の奥には道がなく、行き止まりである。
社務所でお尋ねしたところ、この鳥居は山を崇拝するために立てられているとのこと。なるほど、と納得して山を見上げながら撮影する。


確かに神社の周りには鎮守の杜という森林があることが多く、神聖な山や巨木などに神が宿るとして敬っているのである。
このような聖域にあればこそ、しばし俗世間を忘れて神話の世界を体験できたのだ。
日向大神宮を振り返り、御礼のお辞儀をしてから帰路に着いた。