京 都 編




2019年1月の京都

迎春


MA04-109

2019年元旦
明けましておめでとうございます


 2018年9月の京都

Ki-14-357

小さな鳥居
京都を代表する老舗旅館の小さな鳥居を撮ろうとスローシャッターにして待ち構えていたらピカピカの自転車が通り過ぎました。
赤と白の対比が面白いですね。
なぜ舗道に近いこんなに低い位置に鳥居があるのか・・。
答えはbacknumberの2013年6月号を見て下さい。

 2018年8月の京都


Lh12-109

京の七夕
今年も「京の七夕」が近づきました。
8月の期間中、5つのエリアで開催されます。
http://www.kyoto-tanabata.jp/
この写真は「北野紙屋川エリア」の北野天満宮で撮影しました。
期間中、日没〜午後9時まで開催されますのでぜひ訪ねてください。

 2018年7月の京都

mg05-247

祇園祭一色
いよいよ祇園祭の月が始まりました。
宵山や巡行だけではなくて7月末まで京都は祇園祭一色となります
商店街もご覧のような宵山をイメージしたディスプレイなどでムードを盛り上げます。祇園囃子(ばやし)を聴きながらこのような祇園祭を撮影してみるのも楽しいものです。

2018年5月の京都


Kb04-052
北奥耕一郎個展「京艶W」
個展「京艶W」大阪展に続き東京展が始まります!
大阪展で一番質問が多かった写真がこれ。
修行僧と五重塔・・どのようにして撮影したのですか?
会場で話しましたが聞きそびれた方は東京でも話しますのでぜひお越しください。
入場無料です。
東京展 オリンパスギャラリー東京
https://fotopus.com/event_campaign/showroomgallery/detail/c/1066
2018.5.7(月)〜16(水)木休
ギャラリートーク 5月8日(火) 18:00〜18:40
(会場在廊 7日〜9日)


2018年4月の京都

久しぶりに大阪・東京で個展を開催します。

北奥耕一郎個展「京艶W」


大阪展 オリンパスギャラリー大阪

東京展 オリンパスギャラリー東京

いずれも入場無料です。
ぜひご来駕賜りますようお待ちしております。

2018年3月の京都


Mc03-236
京都・東山花灯路(はなとうろ)

いよいよ京都の早春の風物詩「京都・東山花灯路-2018」が開催されます。15年前から始められた行事ですが口コミで広まり、今や世界中から人々が集うまでになりました。特に写真ファンにはこのような灯りや花などで彩られる町並は必見です。混雑するので三脚はお勧めできません。明るい単焦点レンズを用意して手持ちで撮影しましょう。
開催期間中 18:00〜21:30 雨天決行
開催場所 京都市東山地域(青蓮院〜円山公園〜清水寺の周辺一帯)
http://www.hanatouro.jp/higashiyama/index.html

2018年2月の京都


Jb14-263
雪中のお散歩
大雪の中、ご主人様の傘と同色の衣装をまとった愛犬が一緒にお散歩です。
服装だけは現代ですが、さすが京都御苑だけに平安貴族と変わらないお洒落な色合わせは「雅(みやび」」を感じます。そういえばワンちゃんの歩く姿にも気品を感じてしまいますね。
愛犬をお持ちの皆様、お散歩の折にはこのようなインスタ映えのする衣装のご用意を!

2018年1月の京都

迎春


ka01-017
明けましておめでとうございます。
本年もご愛読のほどよろしくお願いいたします。
洛北岩倉にある実相院の元旦です。
雪が降る中に日章旗が揺らいでいます。
まさに日本の正月ですね。
日章旗が思うように二つそろわないので何度もシャッターを切りました。普段は気短なのですがカメラを構えているときは辛抱強くねばります。
生活が懸かっているからでしょうか・・。

2017年12月の京都


LL17-101

イルミネーション
街を彩った紅葉が散り出すと心が寂しくなります。特に夕方暗くなるにつれ寒さも加わりより寂しく感じますが、紅葉に代わるイルミネーションが夜の街を美しく彩ります。
写真は京都の北山通りにある教会で撮影しました。ビル街ほど派手ではありませんが、適度の明るさが京都的でしょう?
皆さんもお近くの教会でライトを多重露光などで大きく取り入れて、この写真以上のステキな写真に仕上げてくださいね。

2017年11月の京都


Jk21-245

京料理
秋の京都を終日案内したあと洛東の白沙村荘でご覧のお料理をいただきました。まさに至福の時、若い女性ならまずスマホなどで撮影してからお箸をつけるでしょう。
ところが口のいやしい私は待てずにすぐに料理に手を出してしまうのです。でもこの日は撮影案内でしたのでさすがに手を止めてカメラを向けました。お箸がきれいに揃っていないのがその時の動揺を物語っています(笑)。
「京料理は目で食す」と言われますが、棒葉に栗などの旬を取りまぜて紅葉の葉を添えるとは料理人の「粋」を感じますね。
料理が置かれたらまず撮影してからお箸を持つようにしましょう。

2017年9月の京都



ji08-2319

名 月
蹲(つくばい)の水に映った名月です。直接月を写すよりも幻想的でいいでしょう? すべて月の灯りだけなのでこの時だけは三脚が必要です。

2017年8月の京都



Lh04-096

京の七夕
いよいよ京都の夏の風物詩「京の七夕」が始まります。
8月の期間中に各会場で開催されますが、この写真は北野天満宮会場で撮影しました。
混雑していなければ三脚が使用できますが、明るい単焦点レンズなら手持ちで撮影できます。スマホでも明るいレンズが付いていればフラッシュは使用せずに写すようにしましょう。
他の会場もそれぞれ趣があるので次のサイトを見てから出かけて下さいね。
http://www.kyoto-tanabata.jp/

2017年7月の京都



Jh17-445

梅雨最中(つゆさなか)
激しく降る雨が窓ガラスをたたいています。
雨と外景だけでは暗いイメージなので自分がいる室内の灯りを取り入れることで気持ちが明るくなります。
土砂降りの中で撮影しなくてもこのような楽チンな方法もあるのです(笑)。

2017年6月の京都



Je07-172
さてこれは何のカタチでしょう?
小坊主の一休さんではなく、キューピーさんでもありません。
京都府宇治市の興聖寺(こうしょうじ)にあるお堂の柵なのです。
おそらく擬宝珠(ぎぼし)をデザインしたものだと思いますが、味気ない柵よりも楽しいですよね。
観光客が少ない山内はいつも静かで、癒しのひとときを与えてくれます。

2017年2月の京都



Ka1-637
暮雪(ぼせつ)

 「大寒」から「立春」までの間が、一年のうちで最も寒さが厳しいといわれています。
写真は洛北妙満寺。雪が降り続く中、片手で傘を持ちながらの撮影です。三脚もバッグも持たずカメラだけを持ってがんばりました。
皆さんもいつでも飛び出せるように準備をしておきましょう。

謹賀新年

平成29年元旦


ha07-107

2016年12月の京都


Ij05-381
敷石の意匠
東本願寺渉成園(しょうせいえん)の参道です。ただ石を置いただけではなく、かくも美しいデザインに注目。雨上がりにモノトーンで表現しました。
もののかたちを強調したいときにはカラーよりも白黒で撮影しましょう。

2016年11月の京都


il04-488
紅葉に太陽を!
朝夕の冷え込みが強くなり、京都もそろそろ紅葉のシーズンを迎えます。
紅葉がきれいですと画面のほとんどを紅葉ばかりにしてしまいますがこのように太陽を取り入れると一味違った写真になります。
方法は絞り調節ができるカメラなら絞りをF22まで絞って撮影すると太陽が放射線状に拡散します。スマホやコンデジでも逆光で太陽を入れて写してください。太陽を背にした写真よりも力強い写真になりますよ。

2016年10月の京都


LC28-408
楽しいサイン
京都市動物園は7年かけて少しずつ改装を重ね、グランドオープンしてまもなく一年。上野動物園の1/3という狭い敷地ですが、それを逆手に取った動物展示の方法が斬新でなかなかの人気です。
たとえば「人止め柵」を撤去してトラの息遣いや迫力を間近に感じられる檻やキリンを同じ目線で見ることができる高い遊歩道、超近距離でゾウの水浴びを観察できることなどが評判となっています。
そして入口付近に数か所あるこのサインが超かわいい!!
ほかにもいろいろな動物が書かれていますのでぜひ撮影にお越しやす。

2016年9月の京都


gk06-164

新涼
しんりょう」と読み、初秋の涼しさを表現する季語です。
今年は厳しい暑さだっただけにこのような光景に出会うとホッとしますね。
夏休みの観光客も減り、静けさを取り戻した建仁寺の境内で身も心も洗われるひと時でした。

2016年6月の小京都


kf13-048
菖蒲を室内で撮影したものです。野外の花も素敵ですが、人の手が入った室内の美しさとのコラボも素敵でしょ?

2016年5月の京都


hg25-021

窓若葉 

ガラスを通してこの新緑を見たとき、その美しさに感動しました。
ガラスがレンズフィルターの代わりをしているのです。

個展&合同展開催記念号(2016年4月)


多数のご来場、ありがとうございました。

2016年3月の京都



JC01-6767 
「色の取り合わせ」
桜に見えますが実は枝垂れ梅です。
前景の紅梅に背景のピンクの梅を重ねたことにより全体で「春」を詠っています。
色の取り合わせはいつも悩みの種ですよね。
要は服のコーディネートと同じで、ベースカラーを引き立て全体をまとめる色(アソートカラー)を何色にするかで決まります。
同系色でまとめると失敗はありませんが、時として対照的な色を選ぶと成功する場合もあります。
写真だけではなく、ほかの分野の作品も鑑賞してセンスを磨きましょう。<br>



2016年2月の京都



gc04-360
雪中の競演
2月の後半に雪が降るとこのような光景に出会えます。
左には赤い椿が咲き誇っていますが、右奥の紅梅も負けていません。
このような時、ピントをどちらに合わせるのか迷いますよね。
でも大抵は手前に合わせたほうが背景のボケがきれいに写ります。
手前をぼかすと実物よりも大きく煩雑になるからです。

2016年1月の京都



ka01-344
迎春
洛北妙満寺で降りしきる雪の中で撮影。
正月を祝う幔幕に雪はよく似合います。
シャッター優先のSモードにして、1/250秒から1/30秒まで変えながら撮影しました。
この写真は1/90秒でしたが降り方で雪の形状が変わるので要注意。
何度もモニターを見ながらチェックしましょう。

2015年12月の京都



fa18-296
冬の使者
先週、鴨川に冬の使者ユリカモメがやってきました。
カモやシラサギなどの鳥たちが水辺にたたずむ姿は冬の絶好の被写体ですね。
鴨川は市内の中心部を流れる河川で、都心部にこれだけの自然が存在することは珍しいといわれています。おだやかな流れと、長旅を終えて休息するユリカモメの表情には千年の都にふさわしい「雅(みやび)」を感じてしまいます。
皆さんもこの冬の使者をぜひ撮影に来て下さい。

2015年11月の京都




jk30-324
おしゃれな秋
あるクラブの撮影会で撮影。
モデルになってくれた女性がおしゃれな方で、落葉を持つ手にピントを合わせたら指先にはステキなネイルが光っています。紅葉と美を競うかのようですね。
いくら紅葉が美しくてもそれだけを写すのではなく、このようなポイントを取り
入れるようにしましょう。
このアングルなら自撮りも可能ですよ。

2015年9月の京都



gj01-063
初秋の里 美山町
古き良き日本の原風景の色濃く残る山里、京都美山町へは京都市内から車で約1時間、大阪北摂からでも約1時間半で行くことができます。

800〜900メートル級の山々に囲まれた谷あいの山村で、その自然景観が人気を呼び多くの観光客が訪れるようになりました。

9月の後半になるとご覧のようにコスモスが里を彩ります。花の全部にピントが合っていると単調な写真になるので、ぼかした花も取り入れましょう。種明かしをしますとピントを合わせてシャッターを切ったあとに今度はピントをぼかしてもういちどシャッターを切るのです。多重露光と呼ばれる手法です。まだの方はぜひ一度試してみて下さいね。


2015年8月の京都




jf07-190
暑中お見舞い申し上げます
今年はことのほか厳しい暑さですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
この写真は、蒸気機関車館で有名な梅小路公園の「朱雀の庭」で撮影しました。いわゆる紹介写真ではなくて、イメージ写真です。説明的な要素を削り取っていけばこのようなイメージだけが残ります。
何も遠いところへ出かけなくても街中にある公園でモチーフを探しましょう。熱中症にならないために日陰での撮影や、涼しい朝夕に出かけることをお勧めします。

2015年7月の京都




kg01-026

なみだ雨

7月1日織田信長を祭る建勲神社で例祭が行われました。
この日は旧暦の6月2日にあたり、信長が本能寺で明智光秀に討たれた日で、神事が厳かに執り行われました。
信長といえば比叡山焼き討ちなどであまり良い印象をもたれていませんが、西洋より早く「政教分離」を実践したことや数々の経済政策を実施したことなどでその先見性が高く評価されています。
朝から強く降る雨は、天下統一の志半ばで倒れた信長公の無念の「なみだ雨」だったようです。


2015年6月の京都




kf03-322

雨に咲く華

京都が梅雨入りした日に京都御苑で撮影しました。
行き交う人の傘や自転車に乗る人の合羽の色がそれぞれ個性的ですね。
傘は雨の風景の良いポイントになるので、私は「雨に咲く華」と呼んでいます。
最近はコンビニの透明傘が多いのですが、いろいろな色の傘を差していただければカメラマンとしては嬉しい限りです。


2015年5月の京都



ge15-229

葵 祭

賀茂街道を往く斎王代の行列。
5月15日の葵祭(賀茂祭)当日、斎王代を乗せた腰輿(およよ) が供奉者にかつがれて新緑の中を静かに進みます。
今まで何度も撮影しているので異なるアングルから写すべく賀茂川の西岸で撮影しました。斎王代だけが緑の中に浮かび上がり、私にとっては新鮮な写真となりました。


2015年4月の京都




kd01-061

観音さま

今年は例年より少し早く桜が咲きました。この写真は東山の霊山(りょうぜん)観音で4日前に撮影したものです。
慈顔あふるる麗しい観音像は平和日本の建設と大戦による犠牲者の冥福を祈念するために建立されました。
満開の桜に囲まれたこの優しいお顔を見ますと連日のように各地で繰り広げられる争いが何のための戦いか分からなくなってきます。世界中の人が宗教に関してもう少し寛容的になって欲しいものです。
雨の日に撮影したので大きな目から涙を流しておられるように見えました。

2015年2月の京都



kb01-154

嵯峨野雪化粧

またもや休日の日曜日に京に雪が降りました。
お正月ほどの大雪ではありませんでしたが、嵯峨野はご覧のような雪化粧。あまりの美しさに絶句しながらシャッターを切り続けました。
撮影場所は広沢の池で、嵯峨大覚寺から東へ10分ほど歩いたところにあります。
池の一帯は景観保護地区に指定されており、池畔から眺める四季折々の光景はいつも心を和ませてくれます。
フリーとなってから間がない頃に、ここの雪景で二科会から賞をいただきました。この受賞は若い私に自信を与え、それからの原動力となったのです。


2015年1月の京都



ka03-123

61年ぶりの大雪

元日の午後から降り始めた雪は大雪となり、2日の夜にはさらに降り積もりました。京都市では1954年以来61年ぶりに積雪が22センチを記録。
写真家となってから初めて体験する大雪です。

これは御室仁和寺の五重塔(重文)。いつ訪ねても端正な姿に心を奪われますが、雪化粧はまた一段と美しいですね。
カメラはオリンパスEM-1で、レンズは14〜150ミリ(フィルム換算で28〜300ミリ)を使用。雪の日はレンズ交換などをしている間がないので、一本でほとんどを写せる高倍率ズームが便利です。小型軽量に加えて描写もいいので私には欠かせないレンズとなっています。

2014年11月の京都



ik24-310
東福寺の紅葉
東福寺は京都市内で最も人気のある紅葉の名所のひとつです。
午前8時半の開門と同時に入れば、混雑も比較的少なく好きなアングルで撮影できると思います。
そして、紅葉は「少し早いめ」よりも「少し遅いめ」の方がきれいに撮れます。背景にまだ青い(緑の)葉が写るとせっかくの黄葉や紅葉の鮮やかさが台無しになるからです。白い空もできるだけ画面からはずしましょう。
今年は例年よりも少し早く色付いていますが、長く楽しめるという予報です。

2014年10月の京都



hj20-189
秋天の八坂の塔
統計学上、北半球では10月が一番良く晴れるそうです。
海外のポスターなどでは青空が必要ですので、できるだけ10月に出かけるようにしていました。
日本でも秋祭りや運動会が10月に多いのも同じ理由からです。
この写真は高台寺駐車場から正午過ぎに撮影しました。


2014年9月の京都



ii21-174
彼岸花(ひがんばな)
お彼岸で賑わう大谷祖廟の参道で撮影しました。
正しくは曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と呼び、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ているそうです。
花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」。
赤色が鮮烈なので、このようにアップで写すと写真的には魅力のある花です。
9月中旬からお寺や田んぼの畦道などで多く見られるので、ぜひアップで撮影してみて下さい。

2014年8月の京都



fh16-023
広沢の池 灯篭流
毎年8月16日夜7時より催されるお盆の精霊送りの行事です。
回向(塔婆施餓鬼供養)をした後、広沢池一面に五色の流し灯籠が水に浮かびます。8時20分になると近くの鳥居形の送り火が点火されるので、流し灯籠との競演を見ることができます。
この写真はブレ防止が付いたカメラに明るい単焦点レンズを付けて手持ち撮影したものです。移動しながらいろいろなカットを撮影できるので、私は夜景をほとんどこの方法で撮影します。
この場所も最近は知れ渡り沢山のカメラマンが押し寄せるため、三脚を使用する方は早くから出かけて場所取りをする必要があります。

2014年7月の京都



dg15-095

祇園祭宵々山
今年は49年ぶりに後祭(あとまつり)が復活するというので、祇園祭が例年以上に話題になっています。
前祭(さきまつり)は例年通りで、宵山は7月14日から始まり、17日に巡行を迎えますが、後祭の宵山期間は21日から23日で、24日に巡行となります。コースなどが変更になりますので、次のサイトで確認して下さい。
https://www.kyokanko.or.jp/gion/junkou.html
この写真は夕方に強い夕立があったときに水たまりに映った提灯を撮影したもの。雨はお祭り関係の方には気の毒ですが、写真好きにはこのような「人がいない宵山」が写せるチャンスです。
後祭の宵山には 露店の出店がないとのことですので、本来の静けさを取り戻した宵山が写せそうですね。

2014年6月の京都



hf-19-175
紅葉で有名な東福寺の通天橋に、このような美しい紫陽花が咲くのをご存知ですか?
秋には大勢の観光客で身動きが取れないほど混雑する場所ですが、梅雨時はご覧のように静寂そのもの。
逆に、紫陽花で有名な寺院へは他の季節に訪ねるようにしませんか。喧騒を避けることで、今までとは異なる京都の良さを味わうことができますよ。

2014年5月の京都



he23-129
ある寺院でお茶をいただいているときに撮影した観音様。流線形のお姿が素晴らしいのですが、保護ガラスに映ったまぶしいほどの新緑がまた素晴らしい。まるで緑の絨毯(じゅうたん)に乗った天女のようですね。
さて、この新緑が撮影できるのは関西では5月一杯で、来月以降は葉の色が濃くなります。急いで撮影に出かけましょう。

2014年4月の京都



id04-224
街の真ん中にこんな桜があるのをご存知でしたか?
京都市上京区にある京都府庁旧本館は、現役の官公庁建築物としては日本最古のもので国の重要文化財に指定されています。
その中庭に円山公園の初代「祇園枝垂れ桜」の孫にあたるしだれ桜や「容保桜」などがあります。昨年初めて訪ねましたがお寺や神社と異なり、桜とルネサンス様式の建築物との融合が見事でした。

2014年3月の京都



dc15-263
これは嵯峨釈迦堂(清涼寺)で行われる嵯峨大念仏狂言のひとコマ。京都の三大狂言(壬生寺、清凉寺、千本ゑんま堂 )のひとつに数えられる無言劇です。
毎年3月15日の午後、境内の一角にある舞台では、それぞれ異なる演目が3回に渡って上演され、舞台と観覧席は不思議な一体感に包まれます。
写真は「愛宕参り(詣り)」で嵯峨狂言の独自の演目。無言劇だけに演者のコミカルな動きをどう捉えるかがポイントになります。
ちなみにこの日は拝観料が無料となり、夜にはお松明の点火も見ることができますが一般拝観者の邪魔にならないように注意しながら撮影したいものです。

2014年2月の京都



ja19-27
二月は「如月(きさらぎ)」ですがこの写真には二十四節気の「大寒」の方が似合いますよね。半年前から通い続けている洛北一乗寺の圓光寺の雪です。
大寒は1月20日で、少し遅れての掲載となりましたが待ちに待った大雪が降った未明に駆けつけて撮影した渾身の一枚だけにどうしても皆さんに見ていただきたかったのです。
シャッターを切り出したのは午前6時前。まだ暗い中で降雪をフラッシュで写し込もうと何度も閃光を走らせました。これで山門が開けば最高なのに・・・と思ったそのときに何と山門が開いたのです!

ピカッ、ピカッと何の光かと思った、と話されるご住職にモニターの画像をお見せすると「まるで水墨画の世界だね」と仰いました。後方には山がそびえるだけでまさに水墨画そのものです。

2014年1月の京都

ik2-180

2013年10月の京都

gj26-350

ライトアップで有名な観光寺院で撮影。
写真マニアにとってこのような竹林を撮影できるのは嬉しいことです。一般の観光客にも人気で期間中は超満員の盛況です。

期間終了後には新聞に「渋滞などで近隣の皆様には多大なご迷惑をおかけしました」との謝罪広告が出るのですが謝るぐらいならライトアップを止めれば良いのに、と複雑な心境になります。でもこの寺院に続こうと他の寺院でもライトアップが花盛りです。

ところがこのような照明がエネルギーの浪費であることや、照明による景観の美化を過剰なものとして疑問視されるようになってきました。また、自然環境への影響も問題視されており、生物は日照時間で成長段階の調節に利用している例が多く、植物では開花時期が日長によって調節されます。人工的な照明がこれらに影響を与える可能性を無視できないというのです。(Wikipedia参照)
ライトアップの写真を撮りたいけれど自然環境への影響も気になりますね。


2013年9月の京都

gi15U251

観賞用の菊は高潔な美しさが好まれ、平安時代には陰暦9月を菊月と呼んだほどです。
菊花紋章とは菊を図案化した菊紋のうち、特に花の部分を中心に図案化した家紋のことをいいます。古くから数多く図案化されましたが、これは皇室の菊花紋(十六八重表菊)です。
石清水八幡宮で9月15日に執り行われる勅祭で撮影しました。
藍色の幕に白地の菊花紋は清楚で身が引き締まる思いがします。
隣国から難癖ばかり言われっぱなしの昨今、この気品高い紋章を見て自信と希望を持ち、そろそろ正義を主張してもいいのではないでしょうか?


2013年8月の京都

fh23-053

「愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)」は愛宕神社一の鳥居から嵯峨釈迦堂(清凉寺)までの旧愛宕街道を、さまざまな行灯で幻想的に彩る行事です。

有名な化野念仏寺千灯供養への来訪者を迎え入れるためと地域の地蔵盆を盛り上げるために古い町並みが残る街道沿いに、手作りの小さな灯籠の灯りを点したのが始まりだと言われていますが多くの観光客で混雑する念仏寺よりもお勧めです。

18回目となる本年も、東北復興への祈りが多くの行灯に描かれています。そうした想いを感じながら、奥嵯峨の幻想的な風景の中で静かな時間を過ごしましょう。

会期中の点灯時間は18:00〜21:00です。


2013年7月の京都

Eh16-050

西陣の湯葉料理のお店「静家(せいけ)」で撮影。
このお店は明治初期に糸問屋として使われていたものですが現在は料理店として見事に再生されています。
古い町家を改装したレストランが人気ですがやはり「和」には和の料理が一番良く合いますね。
夏を迎えるため、町家では天気の良い日を見計らって家中の建具を替えて夏の室礼(しつらい)にするのが毎年の習慣です。葦戸(よしど)や座敷簾(すだれ)を通して見るお座敷や坪庭はとても涼しく感じます。
夏には冷たいものを舌で味わうだけではなくて目でも涼を味わいましょう。


2013年6月の京都

ff21-213

今年は例年よりも早い梅雨入り。
これから一ヶ月以上も雨の日が続くかと思うと鬱陶しくなりますが5月が結構晴れたので我慢しましょう。
この写真は祇園近くの路地の入り口を撮影したものです。この奥には何軒かの住宅があります。写真の右下に朱色の鳥居がありますがなぜだか分かりますか?
行儀の悪い酔っ払いが立ちションをするのを防ぐため、と聞いていますが確かに鳥居に向って放尿できませんよね。でもきっと悪魔の立ち入りお断り、という意味があるのでしょう。
皆さんも散策の折に見つけたら??とじっくり考えてくださいね。 


2013年5月の京都

ge15-008
葵祭当日の下鴨神社で撮影。
幕の向こうでは路頭の儀から社頭の儀に移る行列が進んでいます。
そして幕に映る木々の翳が時々風で揺らぎ、神事が平穏に執り行われていることを物語っています。
全体を写し込まずに一部だけを見せて人の想像力を駆り立てるのも一手法なのです。



2013年4月の京都


hd07-768
三條大橋の南堤から西方を撮影したものです。
この付近の鴨川沿いには桜と柳が交互に植えられています。華やかな桜につい目を奪われますが、はんなりとした柳の風情もいいでしょ?
柳は何といっても風になびく姿が魅力です。ところが風が強すぎると台風のようになるし、弱すぎてもダメ。この日もねばって微風を待ち、やっと先端が少しなびいた写真を撮ることができました。
理想の瞬間まで辛抱強く待ちましょう。画家がアトリエで制作に時間をかけるように写真家は現場で時間をかけるのです。

2013年3月の京都

3

はねず踊り ec29-014
小野小町で知られる隨心院(京都市山科区小野)は遅咲きの「はねず梅」でも有名です。「はねず」とは薄紅色のことをいい、八重の花びらが一斉に咲く梅園は観梅者の頬までが紅くなるほど。

はねず踊りは、この隨心院に伝わる伝説を主題としたもので毎年「はねず」の咲く頃に、里の子たちが家々を訪ねて門内の庭で踊っていたものを昭和48年の春に現在の姿に確立したと言われています。

毎年3月の最終日曜日に開催されますのでぜひ出かけて深草少将と小野小町の伝説に思いを馳せてみては?

2013年2月の京都



2eb21-001
京都の景勝地嵐山におサルの楽園があるのですがあまり知られていません。
正式名は「嵐山モンキーパークいわたやま」で約135頭のニホンザルが園内に暮らしています。
高校生のころに新聞のコンテストに初入選したのがここで撮影した子ザルでした。訪れるたびに懐かしく思い出します。
この写真は寒い2月に訪ねた時のものですが陽だまりで気持ち良さそうにノミを取ってもらう表情を見ていてとても微笑ましく感じました。春はもうすぐです。

2013年1月の京都



1月 睦月 hb27-131

睦月(むつき)は陰暦正月の異名で「むつびづき」「むつましづき」ともいわれます。
貴船神社は夏の避暑地として有名ですが冬の寒さは厳しく、街中の雪が解けてもここでは残っていることがよくあります。
そして水を司る神様として知られ、本宮の社殿前の石垣からあふれ出ている御神水は、聖なる山・貴船山より湧き出しています。夏は冷たく冬は暖かい弱アルカリ性の水で、これまで一度も涸れたことがないそうです。

雪の日はさすがに参拝者が少なく、静かな境内で水のありがたさを考えながら撮影していました。私たちもこの水のようにいつまでも涸れないでいたいものですね


2012年12月の京都


12月 師走 el31-469

師走(しわす)は陰暦12月の異称で、その由来は師が東西に走り回る忙しさからこうよばれるようになったといわれています。さらに、この言葉の持つ語感が年の暮れの慌ただしさと一致するためか、陽暦12月の異称としても親しまれているようです。
この写真は北野天満宮の除夜を撮影したものです。夜を徹して点燈される吊燈篭と障子に映る人影、そして静寂。新年を迎える準備が整った様子が伝わってきますね。

2012年11月の京都


11月 霜月 gk24-242
11月は霜月(しもつき)と呼ばれ、文字通り霜が降る月の意味です。霜降月が霜月に転じたといわれています。
洛北一乗寺エリアにある圓光寺(円光寺)は、庭園の美しさで人気があり、栖龍池(せいりゅうち)では、水面が鏡となって紅葉を映し出します。
写真は欄間(らんま)の格子越しに見た紅葉で、色とりどりの楓がまるで絵巻のよう。まともに紅葉だけを写すよりもきれいに見えるでしょ?

2012年10月の京都


10月 神無月   gj26-401

神無月(かんなづき)陰暦10月の異称で全国から神々が出雲大社に集まるため、諸国に神がいなくなる月の意からという俗説が古くから行われています。逆に出雲では「神在月(かみありづき)」というのが面白いですね。

ともかく神を祭る月すなわち「神の月」の意とする説が有力ですので今月は近くの社寺へ御参りに行きましょう。
この写真は高台寺の西隣にある圓徳院で撮影したものです。今年も高台寺と共に夜間特別拝観が行われます。
まるで月光に浮かび上がるかのような照明は実にフォトジェニックで写真好きの方なら見に行かずにはいられないのでは? 感度を8001600に上げて、明るい単体レンズを使えば手持ちで写せますよ。
涼しくなった秋の夜長を楽しみましょう。


2012年9月の京都


 長月(ながつき)
陰暦では9月のことを長月(ながつき)と呼びます。夜がようやく長くなる月という意味の「夜長月」の略称だと言われています。
今年は残暑が厳しかったので早く涼しい夜に月を眺めたいものですね。

この写真は西陣織工芸美術館「松翠閣」の玄関です。西陣織の暖簾(のれん)と美しい花がゲストを迎えてくれます。
松翠閣は歴史ある西陣織の美しさや素晴らしさを手軽に鑑賞できる美術館ですので西陣を散策されるときにはぜひお訪ねください。

西陣織工芸美術館「松翠閣」

2012年8月の京都


五山送り火  gh16-520
816日の夜、夏の夜空にくっきりと浮かび上がる「五山の送り火」は、祇園祭と並び京都の夏を彩る風物詩として全国的に有名です。

「五山」とは、東山如意ヶ嶽の「大文字」がもっともよく知られていますがほかに松ヶ崎西山・東山の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、金閣寺付近大北山の「左大文字」及び嵯峨仙翁寺山の「鳥居形」の五つを指します。
写真は午後8時に点火された東山の「大文字」を遠くに拝みながら反対側にある「左大文字」で今まさに点火されようとしている様子を撮影したものです。
送り火そのものは、盆の最終日に行われる仏教的行事であり、再び冥府(死後の世界)に帰る精霊を送るという意味をもつ盆行事の一形態なので、点火後全員が合掌する姿には胸にこみ上げるものがありました。
震災で亡くなった方々のご冥福と世界平和を京都の五山からご一緒に祈りませんか?
(取材協力 左大文字保存会)

2012年7月の京都


祇園御霊会 
gg14-247
祇園祭は,疫神怨霊を鎮める祭礼である御霊会(ごりょうえ)が起源で,もとは祇園御霊会・祇園会(ぎおんえ)と称されていたのをご存知ですか?
祭礼は,年とともにより盛大になり、祭礼への関心が神輿渡御などの神事から山鉾巡行に移ってきました。大火や騒乱などあらゆる困難を乗り越え,ほとんどの山鉾は町衆の力などによりそのつど復興し、少しずつかたちを変えながら現在まで続けられています。
「宵山」は暮れ行く空に提灯の灯りが映え、祇園囃子を聴きながらそぞろ歩くと「暑いけど京都の夏もいいなぁ〜」といつも思います。
省エネが叫ばれる中、涼しい浴衣姿でぜひおこしやす。


2012年6月の京都


fg03-204
石庭で有名な龍安寺には受付から石庭に行く途中に広大な鏡容池(きょうようち)があります。
徳大寺家の遺構とされるこの池のほとりには雪柳・シャクナゲ・ツツジ・花菖蒲・睡蓮などが咲き続け、石庭とは異なる風景美を堪能することができます。
京都の風景には雨がよく似合う、と言われますがこの池にはまさに雨がピッタリですね。梅雨時は観光客も比較的少ないのでしっとりとした情景を静かに眺めるには最適なシーズンだといえます。

雨だったので良い写真は撮れなかったと弁解されるあなた、あるいは雨なので撮影に行くのは止そうとしているあなた、風景写真は出会いがすべてですよ。雨の日にしか写せない情景がきっとあなたを待っています。


2012年5月の京都

東寺にて     he02-166
五月雨に洗われる新緑が眩しい。
そのなかで色とりどりのツツジがひときわ映える。
金堂や講堂の仏像を鑑賞した後で庭園を眺めて心を休めるのも楽しい。
この寺を訪ねるときには美しい庭園を巡る時間を多い目に。

2012年4月の京都


gd06-209
古くは平安時代から桜を愛でながら宴が催されていたといいます。平野神社は京都を代表する桜の名所で、50種類以上の桜が3月中旬から4月下旬まで約1ケ月以上咲き乱れます。
桜を写そうとしたら目の前を傘をさした和服の女性が通りかかったのであわててシャッターを切りました。桜とのコントラストが京都らしく、お気に入りの一枚です。

2012年3月の京都



『京都・花灯路』

京都の夜の新たな風物詩を目指して、東山一帯で始められた『京都・花灯路』。
歴史的な文化遺産や町並みが情緒豊かな
灯りや花などで彩られ、華やぎのある路が演出されています。ぜひ一度おこしやす。

2012年2月の京都


厳しい寒さの中でも梅の蕾が大きくなってきました。
梅花祭が近づくころには花の香りが漂い始めることでしょう。
紅白の幕に浮かび上がる姿はまるで「初恋」を想起させるようですね。

2012年1月の京都


 睦月の「睦」は仲睦まじいという意味で、家族が揃う1月にふさわしい呼び方ですね。
東寺弘法市は、321日に没した弘法大師空海の遺徳を偲んで毎月21日に法要が行なわれ、境内に多くの露店が出るので人気があります。特に1年の初めの「初弘法」にはより多くの店が立ち並び、買い物をする人で賑わいます。
(写真は線香の煙を体に浴びながら無病息災を祈る人たち)

2012年正月の京都